変態猫と高専カンファレンス長野2の燃え尽きて真っ白な関係

以下の記事は高専カンファレンス長野2後に下書きしていた文章に加筆修正したものです。
今更公開することは無いかなぁとも感じましたが、そろそろさるお方にキレられそうだったので、保身のために公開しておきます。



高専カンファレンス in 長野2、無事に終了しました。雑務筆頭として良いカンファレンスにしようと精一杯頑張ったつもりですし、概ね高評価を得られたっぽいので、イベント全体としては成功を納めたのかなと思っています。
後は参加者、発表者、視聴者、運営者、それぞれがそれぞれに今回のカンファレンスを受け止めて、何か得るものが有ったのならば、その人にとっての長野2は、大成功になるんじゃないかな。
ええ、煮るなり焼くなり切るなり、好きに長野2を調理して、美味しく頂いて下さい。雑務筆頭からのお願いです。
あ、何度も何度も繰り返してますし、何度も何度も繰り返しますが、参加してくださった皆さん、配信見てくれた皆さん、発表してくれた皆さん、一緒にカンファを支えてくれたスタッフ、本当にありがとうございました。


さて、カンファの為に皺寄せしてた諸々も片付きつつあるので、ここいらでちょいと今回のカンファレンスについて、自分なりに纏めておこうかなと思います。
推敲も見直しもする気無く、思いの丈をダダ漏れにするつもりなので、読み難い、取り留めがない、やたら長いの三拍子が揃う事間違いなしですね!!
あと、あくまで僕個人のまとめであって、決して実行委員会の総意では無いことをご留意くださいね?

テーマ

表テーマ

長野2のテーマは「ルネッサンス」でした。
色んな所でくっちゃべってますが、要は「これまでの高専カンファレンス」とは何かを見つめ直し、「これからの高専カンファレンス」の土台になるようなカンファレンスになれば良いなという思いを込めて、テーマを設定しました。
けれど、テーマと照らし合わせながら長野2を評価した場合は、長野2は完全に失敗だった様に感じてます。
一応、ルネッサンスを意識した企画はちゃんと組み込まれてて、「発表賞」と「懇親会の遠隔参加」の二つがそれに当たります。けれど、それがどうも上手く機能しなかったような感想を持っています。


「発表賞」は「カンファレンス」という部分を強く意識した企画でした。
最近のカンファレンスを見ていて僕が感じていたのが、高専カンファレンスは"Conference"というよりは"Cluster reunion"に近づきつつあるのかなといった印象でした。(英語の使い方が正しいかいまいち自信が無いのは置いといて)つまり、色んな人が集まって何かを学ぶ勉強会ではなく、共通の群に属する人たちが集まる交流会になりつつあって、発表はその余興みたいに見えてきたと。
もちろん、これが悪いという訳ではなく、発表者として気軽にコミットできる交流会という存在が貴重なことは間違いないです。けど、僕自身としては発表者とその発表にスポットライトを当てたかった。ガッツリ学んで欲しかった。ガッツり学べるような発表をして欲しかった。だって曲がりなりにも"Conference"なんだもん。
結果として、発表賞自体は滞り無く(Twitter賞の集計プログラムが間に合わないアクシデントはあったが…。後輩のO君には本当に感謝)終わったと思います。けれど、意図した効果は発揮できなかった。
僕としてはこの企画を通して、高専カンファレンスの「カンファレンス」の部分を見つめ直して欲しかったけれど、恐らく参加者や発表者の皆さんには、「長野がやった珍しい企画」程度にしか受け止められてないでしょう。
これは、力不足と時間不足と企画不足で、問題提起がしっかりと出来なかった僕の責任であることは間違い有りません。取り敢えず目的は二の次で、やり遂げるだけで精一杯になってしまった。加えると、発表に傾倒しきれなかった長野2自体の中途半端さも原因になるかも知れません。何人にも指摘されてますが、質疑応答の時間がなかったりね。(これもやっぱり僕の手腕のせいなんだけど
……もしこの先発表賞を踏襲してくれる開催があったら、長野2の実行委員長は「カンファレンス」を見つめ直そうとしてたんだなって事を、ちょっとだけでも良いですから、思い出してくれると嬉しいです。


一方で「懇親会の遠隔参加」は、「何時でも何処からでも誰でも参加できる」という部分(確かおびなたさんの言葉)からの発想です。深夜テンションで某Atom君とか某Mad君とかと語ってたら出てきた案だったように記憶してます。ほんとに良い友人たちです。
"Cluster reunion"ライクな側面を持ちつつある高専カンファレンスですから、懇親会に参加する意義というのが、かなり高まってるのは間違いないでしょう。ただ、これまでは懇親会はほぼ完全に現地参加者だけの特権でした。その特権の一部だけでも遠隔参加者に分けられたら、高専カンファはもっとハッピーになるんじゃないかと思って、懇親会の遠隔参加に踏み切った背景があります。
結論を言えば、これもいまいち上手く機能しなかった様に思います。懇親会の様子を配信して、TLを映し出すだけでは、いまいち懇親会に参加した気にはならないし、本会と違って談笑してる映像が流れるだけですから、遠隔参加者へのメリットもあまり無い。なにより、懇親会に参加してる人はそこにいる人との交流で精一杯で、ネット越しの交流までそりゃ手は回らんわなってのが正直な感想でした。
こちらもやはり時間不足で、きちんとした仕組みを考えられなかったのは問題だなと思っています。もしかしたら、元々無謀な試みだったのかも知れませんしね。
ただ、何かしらいい方法がある気はしているし、これが上手く機能するようになったら、高専カンファレンスはもっと斬新になる気が、今でもまだしてるんですよね。もしまた何か機会を頂けたら、追求してみたい課題です。


総括して結論を言えば、長野2のテーマはややお飾り感が強くなってしまった。それで、テーマ(あるいはテーマの根底にあった問題提起)と照らし合わせた場合には、僕としては失敗かなって感想が出てきてしまうわけですね。(もっと精進せねば……

裏テーマ

最後の委員長挨拶を巻いてくれと言われて、用意していたスライドを全破棄して、さあ何を話そうかな?ってなった時に真っ先に出てきたのが裏テーマでした。
挨拶を聞いてくれた皆さんはご存知のとおり、長野2には"NEXT"って(僕の個人的な)裏テーマがあったんです。
それは、これ以降の高専カンファを指しての"NEXT"でもあり、長野3を見据えた"NEXT"でもありました。どちらかと言えば、後者に重きを置いていました。
結論から言えば、裏テーマとしての長野2は大成功だったと、僕は考えています。


まずもって、僕の在学中に長野2を開催できたのが嬉しかった。少しだけとは言え僕も一応長野1の運営に関わっていた人間だったので、在学中に何としても長野2を開催して、後の代に「こんなイベントがあるんだよ!」とか、「こんな感じで運営するんだよ!」ってメッセージを残したかったって想いがありました。
それに加えて、優秀な2年ズや若々しい一年ズを実行委員に組み入れて、受付システムなんかも作ってもらったり、ガッツリと雑務を手伝ってもらった時点で、僕の裏テーマは9割方達成されたようなもんでしたね。
更に、今回の長野2に参加してみて、長野3を実行したいっ!って人が何人か学生からも出て来てくれて、僕はもう号泣寸前でした。(はいっ、残りの1割も余力たっぷり残して達成ー!!


僕にとっては長野2はこの裏テーマが全てだったので、かくして僕の高専カンファ長野2は大成功に終わったのです。(ちゃんちゃん
(もしかしたら、この僕がこの裏テーマしか意識していなかったから、表テーマの問題提起をまともに出来なかったのかも知れませんねー(苦笑

唯一心残りがあるとすれば、以降のカンファレンスに対しての問題提起が出来なかったことかなー……。

発表

基調講演

基調講演については多くを語る必要はないかなと思います。
そもそも、あの二人に頼んで楽しく無い訳がないのですからねー。
ただ、反省点が無い訳ではなくて、「発表時間が短い」のと「質疑応答入れたかった」の二つが反省点でしょうか。
どちらも時間の関係上断念せざるを得なかった項目です……。発表賞を設ける以上、一般発表にもしっかりと時間を使いたかったですし、特に今回は夜の部の時間制約が固定だったので、短い時間の中でいろいろ入れ替えながら、なんとかタイムテーブルを作った覚えがあります。(しかし今回なんであんなに時間なかったんだろう……
次回のカンファレンスでは、もう少し時間に余裕を持った開催が出来るといいですよね。

一般発表

前回の長野1がネタ臭多めの発表が多かった印象があるだけに、長野2に集まる発表もそうなるんじゃないかと、少しだけ心配していました。
結論から言えば、その心配は杞憂でしたね。高専生からみれば、理想的な発表内容のバランスだったように、僕は感じています。
全部の発表に触れるにはスペースと時間が足りないので、僕が特に印象に残っている、三つの発表について触れたいと思います。


特に勉強になったのは、竹迫さんの「高専生のための顔文字プログラミング入門」です。
アトムくんも確かに上手いプレゼンをしましたが、内容は比較的ソフトで、飲み込みやすいネタだった様に思います。
けれどこちらはガチでハードな技術ネタ。
それを笑いを交えながら分かりやすく紹介できるあの手腕やスライド構成、見せ方は、純粋に悔しかったし、心から見習いたいなと感じました。


感激したのは、工高生のsn_monochrくんの「工高生が高専生にマイコンカーラリーの紹介をします」でした。
先に辛くコメントしておくと、スライドの組み方はまだ荒削りな部分もありました。でもそんなのはこれから勉強してくれればいい話です。
大切なのは、彼の発表は僕が思い描く"Conference"にベストマッチの発表だったという点です。自分の活動を総括し、それをまとめて発表するって点でね。
しかもそれを工業高校生がわざわざ足を運んで発表してくれた。感激です、感涙です、号泣です。
彼の積極的な姿勢は心から支持したいですし、ぜひこのままのモチベーションを持ち続けてほしいな、なんて思います。

一般発表については、とりあえずこんなもんですかね。
え?あと一人?もう三人分名前有るでしょう?

高専カンファレンス in 長野3

最後に長野3について一言だけ。

最近は次の開催に向けた実行委員長を立てておくのが流行りのようですが、僕的には長野3の実行委員長は正直どうでもいいです。
開催されるのであればありとあらゆるスケジュールを調整しますし、助力を求められたらもちろん助けます。
が、開催を強制もしません。

高専カンファレンスとは、やりたい人がワーッてなってガーッて力を集めてとりゃー!と開催するものだと考えていますので、やれよオラー!なんて言うのは無粋じゃないかと思うのです。
もちろん、ねえねえ◯◯君、長野でそろそろ高専カンファのような何か、開催されても良いと思わない?とは言うかも知れませんけど、ね?
けれど、長野2に参加して、或いは長野2の話をどこかで聞いて、なら自分もいっちょやってみるかー!と思った方が居れば、その方が開催するのが一番いいんじゃないかと思うのです。

だからほら、そわそわしちゃってるそこの君、長野3、やっちゃってもいいんだよ?


今日はこの辺りで筆を置きますね。